「おもしろい」を追い続けて
こんにちは。「JINS PARK」初代編集長の佐久間宣行です。
職業、テレビプロデューサー。主戦場、バラエティ。いま放送中の番組だと、テレビ東京の『ゴッドタン』や『あちこちオードリー』などを手がけています。
ただ、ぼくの仕事は「テレビ番組をつくる」だけじゃありません。
深夜バラエティ『ゴッドタン』の1コーナーで映画を撮ったり、武道館で音楽ライブを開催したり、『あちこちオードリー』のオンラインイベントに8万人を動員したりと、放送の枠を超えたコンテンツも手がけてきました。
さらに「オールナイトニッポン0(zero)」のレギュラーパーソナリティを務めたり、YouTubeチャンネルを運営したり、動画配信オリジナル番組を立ち上げたり……。とくにテレビ東京を退社してからは、「非テレビ」の仕事にもたくさん携わっています。
「けっきょく何者なの!?」って感じですよね。いわゆるテレビプロデューサーの仕事とは、ちょっと違うかもしれません。「弱小」テレビ東京にいながら、ただただ「おもしろい」を追い続けていたら、いつの間にやらこんなことになっていました。
さて今回、そんなぼくが編集長となって、3ヶ月間の特集をつくっていきます。
テーマは、「あたりまえって、ほんとかな?」です。
「あたりまえ」を壊し、更新する
これはぼくも知らなかったんだけど、JINSってものすごく挑戦的な企業で、「古いあたりまえ」を壊して「あたらしいあたりまえ」をつくり続けてきた会社なんだそうです。
それはどんな「あたりまえ」なのか。
たとえば、ぼくは大学生のときに視力を落としてメガネを使うようになりました(いまも映画を観るときやパソコン作業のときには欠かせません)。はじめてメガネ屋さんに行ったとき、「たっかいなー!」と思ったのを覚えています。フレームが壊れても買い直せなくて、ボンドで修理したり。
でも、テレビ東京に入社してしばらく経ったころ、またメガネをつくりに行ったら値段が全然変わっていた。ぐっと手頃になっていて、「やっすいなー!」と思った。デザインだって、昔よりずっと洗練されています。
いまやそんなメガネが「あたりまえ」になっているけれど、その「あたりまえ」をつくり、ぼくらのライフスタイルを変えたのがJINSだったんだと今回知って、とてもおどろきました。
メガネ業界はそれまで、レンズの追加料金で利益を得る構造だった——つまりお客さんにとっては、「思ったよりも高くなる」不明瞭な価格だった。
でもJINSは、お客さんが安心して、気軽にメガネを買えるようにしたいと考えた。そこで歪みの少ない高品質なレンズを、どんな度数や薄さでも追加料金0円で提供すると打ち出した。
そうやって業界に風穴を開けようとしたとき、みんな「できっこない」と言った。「どうせ失敗するさ」と嗤った。
でもJINSはやったし、成し遂げた。次のスタンダードをつくった。そしていまもスタンダードを更新しつづけ、業界の先頭を走り続けている。
——ぼくはこの話に胸打たれると同時に、ちょっと共感してしまいました。周りからの「無理だ」「うまくいくはずがない」といった言葉に流されず、自分が「おもしろい」と信じられるものをつくろうって強い思いを貫いてきた自負が、多少はあったから。
じつは今回、「ぜひ編集長に」と声をかけてもらったときは「どうしてぼくに?」と思ったんです。でも、JINS挑戦の歴史を聞いて「ああ、わかるなあ」と思えた。だから指名していただいたのかな、と腑に落ちました。
編集長としてやりたいこと
この「あたりまえって、ほんとかな?」特集では、編集長であるぼく自身の経験を語りつつ、ぼくが心から「この人の話が聞きたい!」と思った「あたりまえブレイカー」たち、つまり世間や自分の「あたりまえ」を壊し、更新してきた人たちに登場してもらいます。
ルールに縛られず、前例に囚われず、自分を信じて突き進んできた方々からはどんな話が飛び出すでしょうか。ぼくもたのしみです。
常識、ルール、あたりまえ。
これらはすべて、だれかのつくった「とりあえずの答え」です。
疑う余地は、ありまくり。
壊せる見込みも、ぜったいにある。
まずは一緒に、疑うところからはじめましょう。みなさんにとっての「あたりまえ」が揺らぐような3ヶ月にできればと思います。
佐久間宣行
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