昨年、東京の新社屋に2つのアートを導入したJINS。
5階の執務室には、空気を浄化する画期的なアート『Fabbrica dell’Aria®』を。そして3階の商談室フロアにはギャラリースペース 「Gallery」を設け、立石従寛氏、松田将英氏、保良雄氏によるインスタレーション『Gravitation』を展示しました。(くわしくは、こちら)
普段これらのアートは、従業員や関係者以外の人の目に触れることはありません。けれど「価値あるアートを、もっとたくさんの人に見てもらいたい」「神田のまちとつながるきっかけにしたい」と、アートの一般公開を試みることになりました。1月19日にGalleryを開放し『Gravitation』を一般の方々に鑑賞いただく運びとなったのです。
招待したのは、新社屋1階にあるJINS直営のコーヒースタンド「ONCA COFFEE 神田店」に来店されたお客さま。1月12日から19日の期間、商品を購入された方を対象にチケットを配布し「アートをとくべつに鑑賞いただけます。よかったらお越しくださいね」とお声がけしました。
開催日当日。近隣にお勤めの方やお住まいの方、アーティストのファン、雑誌『美術手帖』のWEB記事でJINSのアート情報を知った方など、総勢44名にお越しいただきました。
『Gravitation』は、落下して割れたカップ&ソーサーの破片が仮想空間でふたたび出会う物語を複数のLEDモニターで描いた作品。来場されたみなさんはじっくりと鑑賞し、作品の世界観に没入していました。
とくに印象的だったのは、建築そのものにも注目してくださる方が多かったこと。エレベーターホールとGalleryをつなぐブリッジから垣間見える、階下の床のデザインに関心を寄せる人や……。
まっしろな壁に囲まれたGalleryと仮想空間を描くアートを目の前に「宇宙船に乗っているみたい!」と感激する人など、みなさんそれぞれの感性でアートと建築が融合した空間をたのしんでくださったようです。
「オフィスにアートを設置する取り組みがすてきだと思った」「オフィスとは思えない空間にびっくりした!」「今度は5階のアートも見たいな」などの声が寄せられた今回のイベント。アートの鑑賞に満足いただきつつ、JINSのこともちょっと知ってもらえた有意義な時間となりました。
「JINSにどんなアートがあるの? もっと知りたい!」
そんな方は、連載『たった2㎞の長い旅』番外編1をぜひご覧ください。