そもそも「JINSキャンプ場店」は、Snow Peakとコラボレーションしたサングラス「JINS×Snow Peak」からはじまりました。

「JINS×Snow Peak」は2021年に発売して約1ヵ月で完売する店舗が続出した人気商品で、先月その第2弾として新作を発売。デザイン性だけでなく、アウトドアを快適に楽しめるように機能性も追求したこだわりのラインアップです。

この商品の魅力が最も発揮される場所でお届けしたい!そしてお客様と一緒に野遊びをすることでJINSとのかけがえのない思い出を作ってもらいたい……!と、店舗を飛び出し初めてキャンプ場に店を構えることに。場所はSnow Peakが運営する全国の「Snow Peakキャンプフィールド」の中から、Snow Peak本社がある新潟・三条、国内最大規模のSnow Peak直営店を併設した白馬、7月15日がちょうどオープン日となる白河高原、東京から距離のある北海道・十勝の4か所を貸していただけることになりました。

さらに、Snow Peakの方々の力もお借りしながら各会場の電波状況のチェック(レジ機材を使うため電波は必須なのです)、レジ機材の手配、商品の在庫確保などの細かい準備を進めていきます。設備の整った店舗とは異なる環境下での営業となるキャンプ場店。中心となったMDの柿本、プロモーション担当の清水によると、実現には社内の協力も大きかったといいます。

清水「レジ機材を手配してくれたIT部門にいるキャンパーの伊部さんからは、『それなら延長コードは防水のものを用意しよう』など、キャンパーならではの視点で助言をくれました(※その後、伊部本人もキャンプに参加することに)。また、販売する商品は、流通チームと商品計画チームに相談して在庫を確保してもらったのですが、『キャンプ場に店舗を作りたいんです』と話すと、みんな『おもしろいね!』と言ってくれて、前向きに取り組んでくれました」

その後、社内でメンバーを募集。キャンプ好きの人、店舗経験が豊富な人、車の運転ができる人……。本部社員の中で条件に合う人に、柿本と清水が片っ端から声をかけて参加者を集めていきました。

中心メンバーの熱意に触れて興味を持ち、自ら「行きたい!」と連絡をくれるメンバーも現れて、無事18名のスタッフが集まったのです。

清水「さまざまな部門からメンバーが集まり、お互いにあまり話したことがない人もいたので、実施の1ヵ月前に顔合わせの場を設けました。チーム分けを発表し、各チームで役割分担などの作戦会議をしたのですが、『こんなキャンプギアを持ってるよ』『レジはぼく詳しいですよ』『料理ならまかせて!』と個々の強みを発揮しながら、徐々に打ち解けていきました。
チームごとにチャットルームを立ち上げ、メンバー間の意識を揃えるためにコラボロゴを入れたスタッフTシャツも作ることに。一週間前に再集合した頃には、あるメンバーが『どのチームが一番おいしいカレーを作れるか勝負しよう』と言い出したりと、不思議な一体感が生まれていました(笑)」

そうして準備を整え、いよいよ前日の金曜日の夜に会場入り。この日からテントで宿泊します。

1日の流れは、まず早朝に起きて朝食を作りながら開店準備。食べ終わると同時に開店し、その後は接客をしながら社員たちもキャンプ飯を作ったり、焚き火をしたりと、キャンパーと一緒に“野遊び”を楽しみます。

もちろん、相棒は「JINS×Snow Peak」のサングラス。看板は今回のために作りました!

お客さまは、キャンプフィールドに宿泊しているキャンパーの方や、Snow Peakファンの方、それ以外にも旅行ついでにSnow Peakのストアに立ち寄った方など、若者やファミリーまでさまざまな層の方が来られました。JINSがもともと好きな人もいれば、初めてJINSを知ったという人も。

柿本「商品企画としての想いを時間をかけて説明できましたし、景色が良いからこそ、その場で見え方の違いを試してもらうこともできたので、商品の魅力をより伝えられたような気がします。『ほんとだ!すごい!』といった良い反応があちこちで聞こえてきて嬉しかったですね。
また、購入に至らない方も、一緒にサングラスをかけてみて山々を眺めたり、火を囲んで雑談をしたり、一緒にご飯を食べたり、『お客さまと販売スタッフ』という関係性ではなく『キャンパー仲間』として同じ時間を過ごせました。普段は本部で仕事をしている身として、このようなリアルな場でお客さまと直接コミュニケーションを取ることがいかに大切かを実感しました」

店前に焚き火とチェアを設置したら、気軽にお客さまが遊びに来てくれました!

日沈とともに店仕舞い。レジを締めたら夕食をとってお風呂に入り、JINSメンバーやSnow Peakの方々、お客さまと焚き火をしながらその日あったことや感じたことを話します。今回の商品やJINSのことについて話す人もいれば、それぞれの趣味の話、これからの人生の話、近くのおすすめの温泉について話す人も。同じ空間でキャンプを楽しむからこそ生まれた会話がありました。

各会場(チーム)のカレー。個性豊かでどれもおいしそう!

二日目〜三日目も同様に過ごし、お客さまとさまざまな交流ができた社員たち。社員の感想の一部を紹介します。

・「ここで寝泊まりしてJINSのお店を営業していると言うと、みんな『なにそれ!最高じゃん!』と笑いながら興味を持って話を聞いてくれました。おもしろいことやってるねとその場でSNSをフォローしてくれた方も。お別れのときには『またどこかで会いましょう!今度お店いきます』と声をかけてくれ、その場限りではない繋がりができたように感じられて、とても嬉しかったです」

・「旅中にちょうどサングラスが欲しいと思って立ち寄ってくれたお客さまが、買ったその場でかけてくれたり、初日に来た方が最終日に買いに来てくれたりしました。キャンプ場という場所で興味を持っていただけるのか心配だったのですが、想定以上の反応をいただきました」

・「『そのサングラス持ってる!』と話しかけてくれた小さい女の子とお父さんが、次の日になんと『JINS×Snow Peak』のサングラスを携えてお店にきてくれたんです。『一緒に写真撮ろう』とまで言ってくださり、嬉しかったですね」

・「長年キャンプを楽しまれているキャンパーのご夫婦が『息子みたい』と言って可愛がってくださり、タープを貼り直してくれたり、焚火のコツをたくさん教えてくれたりと助けてくれました。そのお返しにご飯をおすそ分けしたら、とても喜んでくれました」

また、お客さまだけでなく、販売を手伝ってくださったSnow Peakの方々とも特別な時間を過ごせた様子。

柿本「Snow Peakの方々とも料理を交換し、焚き火をしながら打ち上げをして、普段のお仕事とはまた違った距離間で交流ができました。こんなことを一緒にできたらいいねと、今後に向けた前向きな話もしました。JINSメンバーも部署や仕事内容がまったく違う者同士でしたが、徐々にお互いを理解し、最終日にはチームワークも抜群に。ご飯の準備や片付けが驚くほどスムーズでした。勧誘時に渋々OKしてくれたメンバーも、最終日には『終わるのが寂しい』と言ってくれたり、終わりを惜しんで『いっぱい写真撮ろう!』と思い出を残そうとするメンバーもいましたね」

自然の中で、お互いの心の距離が縮まる体験をし、Snow Peakさんがビジョンとして掲げている「人間性の回復」を身をもって感じたJINSメンバーたち。

今後もこの経験を活かして、商品づくりに取り組んでまいります。お越しくださったお客さま、ご協力いただいたSnow Peakさん、ありがとうございました!

三日間の社員たちのキャンプを支えてくれた「JINS×Snow Peak」。ぜひ店頭やサイトでチェックしてみてくださいね!