腰痛を予防する4つのポイント

JINS開発のメガネ型ウエアラブルデバイス「JINS MEME」がおくる、セッション型イベント『JINS MEME Session』。

ここでは、昨年8月にオンラインで開催された特別講演「腰痛、肩こりは人類の宿命」の一部をお届けします!

お話しされたのは、慶應義塾大学教授・整形外科医の橋本健史先生。「JINS MEME」の開発においては、カラダの状態をデータ化するプロジェクト初期段階から研究に携わり、「JINS MEME」に関する数多くの論文発表や学会発表を行なっています。

「じつは、四足動物には腰痛がありません。腰痛は、直立二足歩行をする私たち人間の宿命なんです」とインパクトのある言葉から講演がスタート。

そんな腰痛の予防法として、橋本先生は4つのポイントを図を交えながら説明してくださいました!

①前屈みの姿勢を防ぐ
②腰を温める
③ウォーキングをする
④腰痛体操


先生曰く、前屈みの姿勢は、垂直にしているときと比べて3倍もの力が腰にかかるそう。

「上半身が30kgとすると、前屈み時にはなんと90kgの力が腰椎にかかってしまいます。これが続くと当然腰が痛みます。腰の姿勢をなるべく垂直に保ちましょう」(橋本先生)

また、腰をお風呂で温めることも効果的で、シャワーより湯船に浸かることがおすすめとのこと。

肩こりを予防する5つのポイント

続いては肩こりについて。肩こりもまた人類がなるべくしてなっているのだとか……。

「私たちの片腕は約6kgあります。両腕で約12kg。これを首のまわりの筋肉が常に引っ張り上げているわけです。肩こりも人類の宿命といえます」(橋本先生)

肩こりを予防するポイントとして紹介されたのは以下の5つです。

①頚椎(くび)の姿勢をまっすぐに保つ
②肩こり体操
③ビタミンB12をとる
④頚椎(くび)の前屈位をとらない(肘を机に載せる、パソコンの画面を目線と同じにする)
⑤ウォーキング(1日30分)をする


歩きスマホでスマートフォンをのぞきこむ姿勢は、「首にとって最も危険な姿勢」とのこと。その首を支えるために、肩にも大きな負担がかかります。

デスクワークでは肘を机に載せることがおすすめ。「肘掛けでもいいです。肘(上腕)が6kgとすると、のせるだけで6kgの負担が減るので、これはとても大きいです」(橋本先生)

「ウォーキング」が腰痛も肩こりも防ぐ理由

腰痛・肩こりどちらにも共通して予防効果があるというウォーキングについて、なぜ効果的なのかをくわしく教えてくださいました。

「じつは軟骨は一度失うと、ほとんど再生することができません。軟骨を守ることは、腰痛・肩こりを防ぐことにも繋がります。さらに、最近の研究では、軟骨には適度な刺激が大事であることがわかってきています」(橋本先生)

先生によると、軟骨には約10〜15パーセントの歪み(strain)が大事で、理想の頻度は1秒間に1回。それが軟骨細胞を元気にするという研究データがあるそうです。

「これは、歩行時の軟骨の刺激とほとんど同じなんです。ウォーキングは軟骨を増やし、寿命を伸ばす作用があります。なるべく地面をしっかりと蹴って、歩幅をおおきくとって歩くのがポイント。ただし、階段はなるべく避けてください。階段昇降は筋肉をつけるのに効果があるかもしれませんが、その倍以上、軟骨をすり減らします」(橋本先生)

Sitting is smoking(座りすぎは喫煙と同じくらい寿命を縮める)

最後に、橋本先生はデスクワークの姿勢(椅子に座った格好)について、あらためて注意を促しました。

「Sitting is smoking.といって、椅子に座っている時間はタバコを吸っている時間と同じくらい寿命を縮めるという大規模な研究結果が発表されています」(橋本先生)

デスクワークの方は、座りっぱなしを避けて休憩しながら作業をすることを心がけたいですね……!ココロとカラダのセルフケアメガネ「JINS MEME」なら自分の姿勢の状態をアプリで確認できて悪い姿勢が続いたときには通知で教えてくれますよ。

腰痛体操や肩こり体操の詳細など、すべての講演内容をご覧になりたい方は、下のリンクから動画をご覧いただけます。

ぜひ参考にして、生活に取り入れていただけるとうれしいです!