はじまりは、渋谷区の「部活動改革」

2022年5月、JINSは一般社団法人渋谷ユナイテッドに、部活用Tシャツ600枚を寄贈しました。

きっかけは、渋谷区が抱えている部活動の課題。じつは渋谷区立の中学校では、部員が集まらず、思うように活動できない部活が多く存在しています。

たとえば、渋谷区立の中学校でサッカー部があるのは全8校のうち半数の4校。国内で最も多くの球技人口を誇るスポーツでさえ、部活として成り立たない学校があるのです。

そこでスタートしたのが、「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」。渋谷区が一般社団法人の渋谷ユナイテッドを設立し、区内にある8校による「合同の部活動」がスタートしました。

けれどもこの合同部活、みなさんのご想像する「中学校の部活」とは少しちがうかもしれません。

サッカーをはじめとする人気スポーツのみならず、フェンシングやボウリングなど、中学校の部活としてはめずらしいスポーツも用意されているのです。

2022年7月現在、この合同部活に所属している生徒たちは全部で約200名。新入生を迎え、順調におおきくなっているようです。

そして、そんな渋谷区の活動を応援する企業の第一号として、JINSが手をあげました。

メガネではなく、Tシャツを贈った理由

JINSとして、どんな支援ができるのか。検討のさなか、渋谷区の方から課題としてあがってきたのが「在籍校の異なる生徒同士のコミュニケーション」でした。

合同の部活に所属する生徒たちは、通う学校も住んでいる地域もさまざま。放課後はそれぞれの場所から、異なる制服を着て練習場所に集まります。

さらにこのコロナ禍で、コミュニケーションの機会は減りがちです。そんな状況でもチームの一体感を高める方法はないか。考えた末に出来たのが、このオリジナルTシャツでした。

統一感を持たせるため、カラー展開はブラック一色のみ。性別や学年を問わず、だれもが着やすいデザインになっています。

未来につづく、600枚

今回JINSが寄贈したTシャツの枚数は、600枚。

来年、再来年と入ってくるであろう未来の部員のみなさまにも着ていただけるように、現在の部員数の約3倍の数を用意しました。

このTシャツを着て、思うぞんぶん部活動に励んでいただけるとうれしいです。